2005年11月27日

天皇制狂想曲(ラプソディー)(==)

去る24日、首相・小泉純一郎の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」が、女性・女系天皇を容認する最終報告書をまとめて首相に提出し、女性・女系天皇問題について一定の判断を示した。これに対して男子・男系天皇の維持を主張する保守系の学者や政治家から批判の声がかしましく上がっている。「新しい歴史教科書をつくる会」現会長の八木秀次(高崎経済大助教授)などは、男子・男系天皇維持の根拠に遺伝学(神武天皇のY染色体の継承)まで持ち出してきたという。現行の象徴天皇制を支持する人でも、これにはちょっと?と感じた人もいるかもない。

新興宗教の特徴の一つに「教理の唯物論化」(『日本の新興宗教』)がある。つまり「宗教家も最新の科学の成果を否定することはでき」ないので、「これを体系にくみ入れて、これを肯定するならばさらに新興宗教の教義も肯定しなければならないような、巧妙な説明がなされている」のである(『弁証法はどういう科学か』)。科学(自然科学)と宗教とは全く別のものだと考えていたら大間違い、「最新の科学の成果から神がかりの理論をひきだ」すことさえできるのである(同上)。「神武天皇の遺伝子(Y染色体)」の話などを持ち出してきたのも、その一例に過ぎないのではないか。そもそも件の「神武天皇」自体、神話上の人物である上に、「初代天皇として顕彰」(Wikipedia)されるようになったのは、明治時代以降だという。すなわち天皇制の新興宗教化と時を同じくしている。天皇制の権威強化のために、神話の中から「神武天皇」が持ち出されてきたのではないか…?と考えられなくもない。

一言しておくが、私は現天皇家自体には悪意は持っていはいない。しかし制度としての天皇制の肯定は君主主義の肯定であり、論理的には「民主主義の否定」を肯定することになる(「主権在民」が「主権在君」の反対語であるように、「民主主義」は「君主主義」の反対語である)。現在の日本は折衷的な立憲君主制を採用してはいるが、こと天皇制に限っては将来的には廃止さるべきものであると考える。もっとも今回の騒動、女系・女性天皇を容認するにせよ、男系・男子天皇に固執するにせよ、私にすれば「そこまでして天皇制を維持したいのだろうか」という驚きのほうが強かったりするのだが。

(追記)「市民メディア・インターネット新聞JANJAN」(http://www.janjan.jp)の記事(政治・Y染色体と男系天皇」)を見ると、保守主義者のいわゆる「万世一系論」と「神武天皇のY染色体継承論」は、両立しない・敵対的な関係にあることが記されている。まったく「語るに落ちた」とはこのことだろうか。
posted by liger-one at 22:26| Comment(0) | TrackBack(1) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月23日

nightからwinterへ

■ここ数日で朝晩めっきり冷え込むようになった。地方によっては朝氷が張るほどの寒さ。おまけにまだ11月だというのに、すでに街中はクリスマスムード。というわけで、少し早いが約2か月ぶりに「night」から「winter」へテーマ変更してみた。若干横幅が広がりサイドバーも右に戻ったが、こちらのほうがnightよりも見やすいかもしれない。モニターのコントラスト調整を特にしてなかったこともあるが、nightは文字の白が強調されすぎて環境によっては少々見づらいかもしれないと思っていたからだ。(続く?)
posted by liger-one at 18:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 更新状況 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月22日

FileMaker Pro 8(FileMaker)


FileMaker Pro 8久しぶりにFileMaker社のサイトを覗いてみたら、すでに日本語版「FileMaker Pro 8」が発売されていることを知った。新バージョンの発売についてはすでに知ってはいたが、昨年「7」を出したばかりというのに、思った以上に早くバージョンアップしたことに少し驚いたことを覚えている。

FileMaker(以下ファイルメーカー)はMacの世界では代表的なデータベースソフトであり、その直感的なインターフェースと使い勝手のよさは昔から定評がある。Windowsではマイクロソフトの「Access」(以下アクセス)が有名だが、ファイルメーカーにはWindows版もあり(バージョン3以降)、MacとWindowsの両方で使えるフロントエンド向けのデータベースソフトとしては、現在唯一のものではないかと思う。

ファイルメーカーは前作の「7」で、「3」以降基本的に変っていなかったリレーショナル構造が全面的に見直され、別のソフトかと思わせるほどに内部構造が一新された(その代わり、OS9はじめ、対応するOSも減ってしまったが)。今回の「8」は、「7」のような大幅な仕様変更ではなさそうだが、注目すべき点がいくつか見られる。たとえば、それまでは単体でMac版・Windows版をそれぞれ販売していたのが、今回の「8」ではハイブリッド仕様になり、自宅ではMac・職場ではWindowsという人の場合でも、ソフト一つ買うだけで済むようになった(ちなみに「3」・「4」の頃は、Mac版・Windows版・ハイブリッド版の3つが販売されていた)。これは非常にお値打ち感が高い。しかも価格は値下げされている(「7」は39,000円、「8」は38,000円。ちなみに「4」のハイブリッド版は49,000円)。またPDFやエクセルファイルへのエクスポート(書き出し)ができるようになったことも大きいと思う。特にエクセルファイルは、「7」など過去のバージョンではインポート(取り込み)はできてもエクスポートはできなかったので、これでエクセルとの連携やデータの受け渡しもさらに容易になるだろう。久々に「買い」の一本だと思う(もっともその前に購入予定のものがあるので、買うとしても来年になってしまうだろうが)。

ところでもし人にデータベースソフトを勧めるとしたら、どちらかといえばファイルメーカーを推したいと思う。私はアクセス(2000)もファイルメーカー(やや古いが「3」と「4」)も使ったことがあるが、もしアクセスで挫折した人でも、ファイルメーカーならデータベースの構築が比較的容易だと思われるからだ。なにしろフィールドの定義さえすれば、とりあえずデータを打ち込めるようになるのである(このことを知って驚いた人もいる)。ファイルメーカーとアクセスのどちらが良いかということについては、かなり賛否が分かれるとは思う。もっともこれはどちらが優れているかというよりも両者の設計思想が根本から異なっている以上、例えばアクセスにファイルメーカーのような使い勝手のよさを求めたり、逆にファイルメーカーにアクセスのようなきめの細かい操作性を求めても仕方ないように思われる。これはテキストエディタにワープロのような機能を求めたり、その逆を求めるようなものと似ていよう。
posted by liger-one at 08:43| Comment(2) | TrackBack(0) | Mac and Windows | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月18日

USB2.0でイーサネット

私の現在のメインマシンはノートPCである。そのためPCの拡張機器の類はUSB1.1ポート(内臓)+USBハブを介して接続しており、LANも数年前に買ったUSBイーサネットアダプターによって接続していた。ところがXPをSP2にアップデートして以来、10時間ほど接続していると通信が急にできなくなるという状態が続いていたため、しばらくぶりに新品を購入することにした。その際、同時に購入したのがUSB2.0のPCカードである。1.1対応のものでも良かったのだが、USB2.0の最大転送速度(理論値)は480Mbpsと、FireWire(400、IEEE1394a)すら上回る転送速度を誇る。ちなみに1.1の最大転送速度は12Mbps(Full-Speedデバイス)であるから、単純に考えても40倍である。これに2.0対応のアダプターを繋げば、多少は速度が上がるかもしれない、という甘い期待も多少あってのことである。
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posted by liger-one at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | Mac and Windows | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月16日

無題

最近ラヴログの障害があまりにも多発(というか今朝も(==;)でしたが)しているので、どこかに避難用のミラーブログを作ろうかと考えている。実は前のひどい障害のときにも考えていたのだけれど、そうこうしているうちにサーバーが増強されて多少は動作がましになったので、それっきりっだったのであった。

さて、ミラーブログをつくるとしたら有料版ではココログ、無料版ならエキサイトのexblog、Goo、ライブドアあたりになるだろうが、今のところはっきりとは決めていない。ただラヴログはMovable Type形式でのエクスポートに対応しているので、単に現状の内容をミラーリングするだけならMovable Type形式でインポートできるに越したことはない。もっともこの文章を書いている現時点では特に調べていないので、どのサービスがMovable Typeに対応しているかはよく知らないのだが。一番簡単そうなのは、ラヴログとシステムが共通しているライブドアだろう。しかし二度も似たようなシステムを使うのも芸がないので、おそらく今回は使わないだろうと思う。


ところで、 雨がえるさん、verdureさん、さっきいさん、Dr.ホーリさん、遅くなってしまいましたが、コメントどうもありがとうございました。

>雨がえるさん
懸案が解決してようございました。ああいうことはちょっとした操作ミスで起きやすいので要注意ですね。牛肉は検査もそうですが、狂牛病の謎を早く解明してもらいたいものです。もっとも今年は牛よりも厄介な鳥インフルエンザの流行が予想されていますが、いやはや・・・。

>verdureさん
なんとか一年越せました。私などの場合、マイペースでそこそこ投稿するのが良いのかもしれません。毎日更新できるに越したことはないのでしょうが、ニュースブログというわけでもないので、あくまで自分の関心にそって書くことを心がけたいと思っています。

それにしても「学問」のブログランキングも一年前とはずいぶん変わってしまいました。思えばここも、その昔は一応ランク入りしていたんですけどね(爆)。

>さっきいさん
確かに倒れてはいません。しかし・・・今年も風邪にはしっかりかかっているのでした(;==)(爆)。2日以降、更新する気力がなかなか起きなかったのもそのせいです。

>Dr.ホーリさん
これは私の雑感に過ぎませんが、衆議院選挙から郵政法案成立に至るまでの過程でよく分かったのは、自民党に所属していることそれ自体が、自民党の議員にとっては極めて重要だということです。自民党員という一種のステータスを「信念」で失うくらいなら、多少の妥協は辞さないということでしょう。「理念」よりも「利害」です。あれだけ党内に派閥が存在しているにもかかわらず、一つの政党としてまとまっていられる理由のひとつはそこにあるように思われます。ただ、そんな政治家を選び続けている大多数の日本人もまた問題では、と思うのですが…。歴史的な事情があるとはいえ、日本人は改めて民主主義のABCから勉強し直さねばならない時が必要なのでしょうか。
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2005年11月13日

毛沢東基礎理論の解明:目次

1958(昭和33)年6月、青春出版社から出版された「青春新書」シリーズの一つ。「毛沢東基礎理論の解明」とあるが有名な『矛盾論』と『実践論』は含まれておらず、代わりに三浦つとむが選んだ9つの論文とその解説で構成されている。『新しいものの見方考え方』(青春新書)をみると、本書の紹介とともにその理由が記されている。なお、『矛盾論』の「重要なまちがい」については『弁証法はどういう科学か』でも軽く触れられているが、より詳しくは『マルクス主義の基礎』(『レーニン批判の時代』所収、勁草書房)や『毛沢東主義』(勁草書房)を参照されたい。

外国の理論的な文献としては、かつてはスターリンがまず読まれたが、ソビエトでスターリンがまちがっていたと発表してから、今度は毛沢東がテキストに使われるようになった。

 毛沢東『矛盾論・実践論』(岩波文庫その他)

は、基礎理論を扱ったものでもあるし、短い論文であまり日数もかからないというので、非常によく読まれている。けれども、矛盾論にはいくつかの重要なまちがいがあると思うので、はかの論文から読んでいくほうがよい。

 中国問題研究会訳・三浦つとむ編『毛沢東基礎理論の解明』(青春出版社)

は毛沢東の九つのやさしい論文を集め、くわしく解説をつけた本である。矛盾論のまちがいについてもふれてある。(『新しいものの見方考え方』、強調は原文)

 毛沢東は、中国民族を解放するという大事業をなしとげた偉大な人物であるが、やはりわれわれと同じ人間であって、神でもなければ超人でもない。このわかりきったことをここでわざわざのべるのは、最近までマルクス主義者と云われる人たちのあいだに革命運動の指導者を神格化し超人的なもののように考える傾向がはびこっていたからである。新興宗教の信者が教祖の言葉に絶対の信頼をおいているのと同じように、多くのマルクス主義者が革命運動の指導者の論文の一言一句を信仰し礼拝したのである。毛沢東の論文も、やはり聖書のように扱われてきた。……

 ……マルクス主義を学ぶにはマルクスやエンゲルスを読みさえすればいいとか、いや毛沢東を学びさえすればいいとか、一面的な考えかたをすべきものではない。……毛沢東の基礎理論には部分的にまちがったところがあるが、中国の革命運動とその指導に関する具体的な問題についてのべた多くの論文や講演の中には、貴重な創造が豊富にふくまれているから、われわれはこれらを正しく学び取らなければならないのである。どんな偉大な人物の仕事でも、限界があるのは当然であって、その歴史的な条件を無視して信仰したり非難したりするのはマルクス主義者の態度ではない。……

 ここに選んだ九つの論文および講演は、この観点に立っての毛沢東の入門である。それらは、中国共産党の活動や革命運動の実践のために特殊なかたちをとってのべられているが、その核心となっている貴重な創造をとりだすなら、それらはわれわれの仕事にとって明日からでも大いに役立つであろう。(「われわれは毛沢東理論をどう学ぶか」より)


われわれは毛沢東理論をどう学ぶか 三浦つとむ

第一部 組織活動についての基本的な心がまえ――指導方法、調査方法および情勢に即応した機構改革
  指導方法に関するいくつかの問題
  「農村調査」のまえがきとあとがき
  極めて重要な問題

第二部 政治活動にあたって組織外の人たちおよび大衆にどう接したらいいか
  陜西・甘粛・寧夏辺区参議会における講演
  組 織 せ よ

第三部 学びかた、仕事のしかた、話したり書いたりするしかたについて――教条主義、経験主義、セクト主義をどう克服するか
  われわれの学習を改革しよう
  党の作風を整頓しよう
  党八股に反対しよう
  
第四部 戦略戦術における弁証法
  中国革命戦争の戦略問題(抜粋)
  戦争をいかに研究するか
    戦争の法則は発展する
    戦争の目的は戦争を消滅させることにある
    戦略問題とは戦争全局の法則を研究するものである
    重要なことはよく学習することである
  「包囲」と反「包囲」――中国内戦の主要形態
  戦 略 的 防 禦
    積極的防禦と消極的防禦
    反「包囲」の準備
    戦略的退却
    戦略的反撃
    反撃開始の問題
    兵力集中の問題
    運 動 戦
    速 決 戦
    殲 滅 戦

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2005年11月11日

共産党:目次

1956(昭和31)年12月、青春出版社から出版された「青春新書」シリーズの一つ。副題は「この事実をどう見るか」。天皇制研究で知られる神山茂夫の除名問題を中心に、当時の日本共産党の諸問題を真正面から取り上げたもので、啓蒙書や理論書が多数を占める三浦つとむの著作の中では珍しい著作である。

ちなみに三浦つとむは戦後の数年間、共産党に入党していたことがある(1948〜1951)。このことは亡くなった当時の新聞記事や「三浦つとむ略年譜」などで知ることができるが、著作中では共産党員としての活動に言及していることはほとんどみられない(民主主義科学者協会の会員として活動していたことについてはたびたび記されている)。入党の経緯については、わずかに晩年の論文集『生きる・学ぶ』(季節社)の中に「戦後は申込書一枚書けば入党させるという日共の組織方針に疑問を持って入党しなかったが、入党していないとアナーキストと看做されて論文が発表できなくなるという知人の忠告で入党した」(「『ひとは何のために生れて来るのか』という疑問」)とあり、入党の理由も党員としての活動も消極的だったようである。もっとものちに彼はスターリンの言語学論文(「言語学におけるマルクス主義について」)を批判(注)したために除名されてしまうのだが、その経緯については当時の論文(「なぜ表現論が確立しないか」など)や回想を収録した『スターリン批判の時代』(勁草書房)が特に詳しい。

秘められた事実はまだ多いのですが、種々の事情で公表を控えました。この本でも共産党を偶像視している人たちにとっては大きな衝撃かも知れません。しかしありのままの現実をつかむことなしにほんとうの前進はありえませんし、共産党を愛する人たちの苦言ももっともっと出なければなりません。共産党を批判する権利は国民のすべてにあるはずです。(カバー裏見返し)

I 神山茂夫はなぜ除名されたか? スパイと呼ばれ自殺者を出す経過とデッチアゲの真相。
II 志田重男はなぜ姿をくらましたか? 公金流用、待合生活などの行動を明らかにする。
III 誰も知らない秘密にとざされた共産党現幹部のかくされたおおくの事実を追求する。
IV ハンガリー・ポーランドにおこった問題と無縁でない日本共産党の現状とその見透し。
(カバー表見返し)

まえがき
I どういう事実があったか――党史の一断面――
 一 戦前における日本共産党の極左的偏向
  全協のハネあがりと官僚主義
  神山茂夫、刷新同盟の指導者となる
  文化運動でのハネあがり
  蔵原惟人、芸術運動の再組織を提唱
  蔵原提唱の背後にひそむもの
  コップの潰走と神山の批判
 二 戦後の日本共産党内の派閥とさまざまの対立
  徳田の派閥とまちがった組織方針
  徳田・中西・神山、三人三様の見解
  極左的セクト的な方針を強行
  占領軍を「解放軍」ととりちがえる
  神山の戦略論禁止される
  徳田派と宮元夫妻との対立
  中西意見書の官僚主義批判
  九月革命後の破綻と志賀グループの結成
  コミンフォルム批判に対する「所感」の発表
 三 「分派」斗争の発生と発展
  「所感」派の論評支持者に対する抑圧
  志賀グループの宇田川、除名反対の声明書を出す
  志賀は手をひいたが「分派」斗争はますます激化
  中央委員会ついに分裂
  北京放送の忠告と極左的方針の出現
  統一会議の結成と解散、伊藤律の除名
  徳田の死、神山の除名説流れる

II 神山茂夫はなぜ除名されたか――「真昼の暗黒」代々木版――
 一 出版物を動員して総攻撃はじまる
  小笠原鉄平以下「前衛」で攻撃
  井上清以下「マルクスレーニン主義研究」で攻撃
  神山、宮川に書簡を送る
  ○往復書簡神山茂夫・宮川実
 二 除名発表とそれへの反論
  「アカハタ」神山の除名を発表
  ○神山茂夫の除名について…………日本共産党中央指導部
  神山は除名取消を要請
  ○声   明…………神山茂夫
  ○除名取消要請書
  ○経過報告書
 三 「神山一派」への攻撃・川島の自殺
  浅田・茂木を追いだし守屋・宮川、中労へのりこむ
  川島の自殺と栗原の解雇
 四 六全協から約十ヵ月後に除名取消発表
  劃期的な六全協決議の発表
  ○諸決定から…………日本共産党第六回協議会
  神山と中央との折衝は進展しない
  ○静かに歴史の審判をまつ…………神山茂夫
  予想を裏切った除名取消の決定
  ○若干の同志たちの除名および処置の取消しに関する決定
  岡本教授除名取消の決定を批判
  ○期待を裏切った日共…………岡本清一
  神山の挨拶状を春日はネツ造と反駁
  ○除名取消発表に際してのご挨拶…………神山茂夫
  ○除名解除後の同志神山の行動について…………春日正一談
  「拍手をおくる会」ひらかれる
  ○司会者より…………大井広介
  ○権力の横暴に断固たたかえ…………上村進
  ○俺が俺がではいけない…………細川嘉六
  ○社会党から除名された私…………岡田春夫
  ○西郷隆盛になるな…………岩崎徹太
  ○責任をあきらかにせよ…………帆足計
  ○私は誰の前でも証言する…………阿部淑子
  ○住友財閥の一人として…………伊藤英雄
  ○文学者の立場から…………荒正人
  ○もっとやさしく書いてほしい…………三浦つとむ
  ○細胞の要望をもって一言…………田辺幾太郎
  ○あいさつ…………神山茂夫
 五 いまだに復党は実現していない
  除名取消は復党ではないと中央は主張する
  なぜ進歩的知識人は沈黙しているか
  ○進歩的社会人の社会的責任…………浅田光輝
  中労学生の自己批判とこれに対する妨害
  ○八期会の皆様へ――民主化運動の反省

III 志田重男はなぜ姿をくらましたか――氷山の一角あらわれる――
 一 志田問題についての要領をえない発表
  三十一年一月、志田重男姿をくらます
  ○志田重男同志についての発表…………日本共産党中央委員会常任幹部会
  「一身上の問題」の説明を求めたのがキッカケ
  ○志田問題について…………日本共産党第八回中央委員会総会
 二 志田問題の真相はどうなのか
  志田・椎野など公金つまみぐいの疑惑深まる
  ○代々木共産党は徒党だ…………大井広介
  ○日本共産党の腐敗に対し直言する…………三浦つとむ
  細代議会における宮本顕治の説明
  取りこみ詐欺の秘密組織「トラック部隊」

IV これからどうすればいいか―党の浄化と正しい発展のために―
  本当の統一のために自己批判を行い責任をあきらかにする
  古い派閥と新しい派閥の政治的妥協を排す
  党の純化のための諸工作が必要
  またもや下からの批判をおさえつける傾向があらわれている
  綱領の改定にあたって注意すべき点
  正しい戦略にもとづく正しい戦略を
  統一戦線の形而上学的な考え方を克服すること
  平和運動の問題について
  共産党は自主的な国民の政党でなければならない

V 参考文献
 一 全協刷新同盟について
 二 文化運動について
 三 党再建運動について
 四 資本主義論争
 五 志賀・神山論争と国家論
 六 戦略問題について
 七 コミンフォルム批判後の分裂問題について
 八 神山への攻撃と除名について
 九 志田問題について

付録 関係者住所一覧


(注)スターリン言語学批判から50年後の2000年、スターリン言語学を“精読”し、その“成果”を評価するという本が岩波現代文庫から出た(田中克彦『「スターリン言語学」精読』)。この本では時枝誠記について一節が当てられているが、三浦つとむについては一応名前はあるものの、それは『文学』1951年2月号に掲載された寺沢恒信のシンポジウム報告をもとにした文章の中に見受けられるだけで、スターリン言語学批判については全く言及されていない(ちなみに三浦のスターリン批判が掲載されたのも、その『文学』だったのだが…)。岩波書店によると「スターリンの言語・民族理論を左翼運動のドグマから解放し,同時代の正統派アカデミズムの潮流と対比して論じる史上はじめての試み」だそうであるが、自分とまるで正反対の“評価”をスターリンの論文に対して下したのであるから、三浦つとむも草葉の陰でさぞや嘆息したことであろう……。
posted by liger-one at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | The Tsutomu Miura Archives | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月02日

11月−丸一年を経て

ブログを始めてから丸一年が経過した。アーカイブを見ると、去年の今頃はアメリカ大統領選の真っ最中だったことがわかる。

あれから一年、再選したブッシュ大統領はハリケーン被害などの内政問題が響いて支持率が急降下しているという。それにひきかえ我が祖国・日本では、「バカの多数決」を利用して小泉自民党が先の衆院選で圧勝、自国ではなくアメリカの国益のための改革に精を出しているという有様である。16日には日米首脳会談のためブッシュ大統領が来日の予定という。先月下旬、内閣府に設置された食品安全委員会は、米国産牛肉輸入再開を容認する旨の答申書を示したが、これもまたブッシュ大統領、いや米国への忠誠の証ということだろうか。

ところが世論調査の結果を見ると、そんな小泉“超親米”内閣でも、いまだに50%以上の支持率が得られているというのだから呆れてしまう。そういう支持者たちは、よほどの資本家か高給サラリーマン以外は自ら望んで苦しみたいと言っているのも同然であるから、もう勝手にしてくださいとでもいうほかない。これが総選挙で自民党支持者が望んだ「改革」というのなら、多勢に無勢、致し方ないことではあろう(私は苦しみたくはないが)。推理小説やサスペンスドラマよろしく、政治や経済でも「一番利益を得られるのは一体誰なのか」ぐらい、少しは考えてもよさそうなものであろう。今の日本では、真っ先に「国民」が外れることは確かである。もし政府から「国民の利益になる」という宣伝が盛んになされるような場合は、まずは眉につばをつけてみることであろう(郵政民営化法案などはいい見本であったが)。

いささか口が過ぎたかもしれない。しかし、少なくとも一個人が普通の生活を普通に送ることを望むというのならば、私たちを取り巻くこの異様な状況に対し、まったく鈍感なままではいられないはずなのだ。このことは以前も書いたような気もするが、繰り返すに越したとはない。

ちなみに個人的には、去年の今頃は風邪で寝込んでいたと記事にあった。今年も風邪気味ではあるが、幸いに寝込まずにはすみそうである。
posted by liger-one at 23:53| Comment(3) | TrackBack(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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