2006年10月24日

狂暴な共謀罪(11)一難去ってまた一難

共謀罪の審議、後回し 衆院法務委員会(朝日新聞)
(http://www.asahi.com/politics/update/1023/019.html)

共謀罪の審議が後回しにされたのは、「教育基本法改正案の行方などへの影響を懸念した与党国対の意向」によるものらしい。だが、「信託法改正案の後に共謀罪法案が審議入りする余地はあり、与野党ともその可能性を示唆している」ともあり、状況次第では何が起こるかわからない。

加えて、社民党の保坂展人氏は、「週明けの30日より3〜4日間の弾丸通過を与党が狙っている状況だと感じた」「教育基本法の審議時間をバリバリ稼いで「採決」状況まてもっていき、同時並行で「防衛省昇格法案」を通しておいて、カレンダーが変わる臨時国会の中間点である11月初旬に一斉に衆議院を通すというシナリオもありえる」と指摘している(「危うし、教育基本法の「最速化」シナリオ」(1))。

まさに悪夢のシナリオである。


(1)「保坂展人のどこどこ日記」(http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto)
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2006年10月23日

衆院補選の結果=戦争準備内閣への「お墨付き」

<衆院補選>神奈川16区、大阪9区で自民2勝(Yahoo!ニュース:毎日新聞)
(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061022-00000061-mai-pol)

安倍晋三首相の就任後初の国政選挙で、各党とも臨時国会の攻防など今後の政局に影響を与える選挙と位置づけ、総力戦を展開した。自民2勝という結果により、来年の参院選に向けた首相の政権運営に弾みがつくことになりそうだ。


衆院補選、自民2勝 安倍政権に安定感(朝日新聞)
(http://www.asahi.com/politics/update/1023/001.html)

朝日によると、与党は防衛庁の省昇格法案、憲法改正の手続きを定める国民投票法案なども重要法案に挙げる。中川氏(自民党・中川秀直幹事長)は「補選で我が党は教育基本法(改正)の成立を訴えた。防衛省昇格、地方分権推進法も答えを出すと訴えた。それに対する信任を頂いた」と強調。自民党の丹羽雄哉総務会長も「重要法案を成立させる環境作りにプラスになる2連勝だった」と記者団に語った」という。

気が滅入る話である。昨年の衆議院総選挙では、郵政民営化法案の是非を問うという本末転倒な選挙が繰り広げられた。そして有権者が「バカの多数決」で自民党を大勝させた結果、中川氏のように「信任を頂いた」とばかりに、郵政民営化法案以外の凶悪法案までもが矢継ぎ早に提出されるという事態に陥っているのが、今年の国会の状況である。自民党候補を支持するということは、直接に(切り離せない関係として)自民党やその政策を支持していると見なされる。たとえ「義理で投票した」とか「支持者が好きだから」とか「芸能人・有名人が応援してるから」とか、有権者の意図は全く別にあろうと、である。いづれにせよ、報道通り、これで安倍内閣の凶悪法案推進活動と、平成版「国民精神総動員運動」に拍車がかかることは間違いないだろう。神奈川16区と大阪9区の有権者は、果たして狂暴な共謀罪はじめ、自民党が進める数々の凶悪法案の本性を知って、自民党候補に投票したであろうか?
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2006年10月22日

Firefoxでスクラップ(2)

1年以上前、Firefoxで「紙」のようなWebスクラップするための記事を書いたことがある。これはその続編である。

■ScrapBook(拡張機能/フリーウェア)
(http://amb.vis.ne.jp/mozilla/scrapbook/)

最新版は1.2.0.6(06.10.2公開)。1年前はまだ1.0にも達していない状態だったが、現在も精力的に改良が続けられているが、特に大きな改良点は以下。

・取り込み前編集モード(ブラウザ右下に追加されるアイコン。ページの取り込み前に、ScrapBookの編集機能を有効にする)
・ブックマーク機能(Webページを取り込まず、ブックマークとしてScrapBookのサイドバーに保存)
・リストビュー(リスト形式でエントリーを表示)
・Firefoxのメニューバーに「ScrapBook」メニューを表示(プルダウンメニューから取り込みも可。エントリーの一覧も表示される)

最後のメニューバーの機能は意外と便利。私の環境では他の拡張機能とコンフリクトするのか、なぜかScrapBookのメニューがコンテキスト(右クリック)メニューに表示されないことがあるので、たまに使うことがある。

ちなみにレイアウトにもよるが、取り込んだ際のWebページの再現性は、IEコンポーネント経由で取り込む紙よりも、Gecko経由で取り込むScrapBookのほうが優れているようである。一方、個々のデータ管理に関しては、紙のほうがわかりやすいと思う。

■Firefoxプラグイン for 紙copi(拡張機能/フリーウェア)

紙copiはIEコンポーネントを利用しているため、非IE系ブラウザとの連携は、一部の動作を除いてはほとんど機能しなかった。ところがやはり要望が多かったのか、今年の8月、Firefox1.5対応のプラグイン(拡張機能)がユミルリンクより公開された。この拡張機能をインストールし、設定ダイアログで紙copi本体と作業データフォルダのディレクトリ(パス)を指定すれば、FirefoxでもIE同様に紙の取り込み機能を使うことができる(挙動に一部違いあり)。

なお、インストールするには、ユミルリンクの該当ページをFirefoxで閲覧する必要がある。また、この拡張機能は紙copiでも紙copi Lite(旧・紙2001)でも使えるが、対応する紙copiは2.51以降、紙copi Liteなら1.962以降になるので、インストール前に紙のバージョンを確認すること。

■IE Tab(replaces IE View)(拡張機能/フリーウェア)
(http://forums.mozillazine.org/viewtopic.php?t=297798)

FirefoxのレンダリングエンジンをGeckoからIEコンポーネントに切り替え、タブで開くという拡張機能。Windowsに限定されるが、これを使えばIE系のブラウザを使わなくともFirefoxで紙が使えるようになる。Firefoxで紙を使うための、おそらくは一番安直な方法。レンダリングエンジンの切り替えはSleipnir2でもできるが、タブごとに切り替え表示ができるのがポイント。なお、Mac版Firefoxにもインストールはできるが、設定ダイアログでMac版IEのパスを指定しても、IEコンポーネントに切り替えられるわけではないようだ(切り替えると、プラグインをインストールするよう指示される)。
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Operaについては、以下のフリーウェアがVectorなどで公開されている。以下、参考までに紹介。

■KamiCombiOP(http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se398295.html)

Operaで閲覧しているWebページを、紙の「箱」(フォルダ)にHTML形式で保存するというJavaアプリ。作者はZepp氏(http://www.k4.dion.ne.jp/index.html)。

紙の取り込み機能はWindowsのOLEドラッグアンドドロップに依存しているのだが、Operaはそもそも描画エンジンがOLEドラッグアンドドロップに対応していない。そのためFirefox以上に紙との連携が難しかったのだが(デフォルトで取り込めるのはテキストぐらい)、このソフトを使えばHTML形式で取り込めるようになるという。なお、私はMacにもOperaをインストールしてはいるが、このソフトはVirtualPCでないと試せないので、まだ実験はしていない(VirtualPCにはOperaを入れていない)。
posted by liger-one at 21:11 | TrackBack(0) | Mac and Windows | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

狂暴な共謀罪(10):最近の新聞

Yahoo!Japanのニュース検索他で最近の新聞記事をざっと調べてみた。Yahoo!の全国紙検索で記事の数を見ると、タイトルに「共謀罪」を含む記事は、10月は毎日5、読売1、産経は0といった具合。産経は6月以降でみても0。いくらなんでも偏りが大きすぎる気が・・・(==;)「共謀罪などで産経の読者が逮捕されるわけがない」とでも考えておられるのだろうか・・・。


・安倍氏「共謀罪」「防衛省」も優先…臨時国会への対応(読売新聞・9/3)(注1)
(http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe6600/news/20060903i113.htm)

・教育再生で与党協議会 党首討論18日で調整(産経・10/5)
→「社会保険庁改革関連法案と、「共謀罪」新設が柱の組織犯罪処罰法改正案については、それぞれ与党間、与野党間協議の推移を見極めて対応する。」
(http://www.sankei.co.jp/news/061005/sei004.htm)

・民主「共謀罪」で全面対決へ 過去の政府見解挙げ批判(読売新聞・10/6)

・社説:共謀罪 「必要」の論拠は確かなのか(毎日新聞・10/6)(注2)
(http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20061006k0000m070159000c.html)

・共謀罪:創設、攻防再び 条約批准に必要か(毎日新聞・10/9)
(http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/archive/news/2006/10/09/20061009ddm012010004000c.html)

・ことば:共謀罪 (毎日新聞・10/9)
(同上)

・<共謀罪>米の条約留保知りながら外務省「問題ない」と答弁 (毎日新聞・10/20)
(http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20061021k0000m010043000c.html)

・<共謀罪>政府vs日弁連 HPで論戦過熱 (毎日新聞・10/20)
(http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20061020k0000e040066000c.html)

・「何もしゃべれない社会は嫌だ」 共謀罪に無言の抗議(朝日新聞・10/17)
(http://www.asahi.com/national/update/1017/TKY200610170460.html)

・少年法改正案、今国会成立見送り・政府与党(日経新聞・10/21)
→「「共謀罪」の創設を盛り込んだ組織犯罪処罰法等改正案や……信託法の成立を優先」が理由
(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061021AT3S2000V20102006.html)

・共謀罪めぐり法務省、外務省、日弁連がネット上で論戦(朝日新聞・10/21)
(http://www.asahi.com/national/update/1021/TKY200610210145.html)

・特報:『共謀罪』法案 今週審議入りか(東京新聞・10/22)
(http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20061022/mng_____tokuho__000.shtml)

国民の猛反発を買い、二〇〇三年三月の国会提出以来、成立が見送られ続けてきた「共謀罪」法案。来年七月の参院選を見据え、現在の臨時国会で成立させたいはずの与党だが、なぜか「重要五法案」(注3)からはずしている。野党は「死んだふり」と断定するが、早期審議入りはあるのか。外務・法務両省が反対派の日本弁護士連合会に激しく反論しているのも「アリバイづくり」なのか。


(注1)自民党総裁選前、共謀罪について、「安倍氏は、2000年に国連総会で採択された国際組織犯罪防止条約を批准するための国内法整備である組織犯罪処罰法改正案に関して『イギリスではテロを未然に防いだ。条約を結んでいる以上、国内法を整備する責任は果たしていくべきだ』と」主張している。そんな安倍氏率いる安倍内閣が「重要五法案」(注3)から共謀罪を外しているからこそ、違和感を感じざるをえないのではないか。

(注2)共謀罪導入に関する政府の論拠
「条約の批准には、犯罪の未遂より前の段階で加罰できるように共謀罪か結社罪を導入しなければならない、結社罪は憲法の結社の自由に触れるため共謀罪を創設する、創設して条約を批准しないと、テロ対策や国際犯罪対策で各国が連携を深める中、世界の孤児になる……といった説明を、政府は繰り返してきた。」

(注3)文中の「重要五法案」とは、以下の5つの法案を指す
(1)教育基本法改正案
(2)テロ対策特別措置法改正案
(3)防衛省昇格法案
(4)国民投票法案
(5)北海道道州制特区推進法案
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2006年10月21日

狂暴な共謀罪(9)

共謀罪は10月24日、衆院法務委員会法案審議冒頭に強行採決か!? 2006/10/20(JANJAN)
(http://www.janjan.jp/government/0610/0610190019/1.php)

「18日、日弁連主催の共謀罪反対集会が開催されました。私はパネルディスカッションのコーディネーターをつとめたのですが、下記のような情報を総合すると、共謀罪は10月24日、衆院法務委員会の法案審議冒頭に強行採決される可能性が高いと結論づけるに至りました。」


上記の記事は、筆者の海渡雄一氏による「予測シナリオ」(同上)である。だから、この通りに事が運ぶとは限らない。だが、今月上旬には「『共謀罪』の成立 今国会見送りへ」(東京新聞 10月6日)などという記事が出ていてほっとさせられたのもつかの間、政府の動きには油断も隙もあったものではない。なにせ6月の通常国会の終盤では、失敗には終わったとはいえ、民主党の修正案を「丸飲み」してまで共謀罪を成立させようとしていたくらいなのだから。

政府の共謀罪導入の根拠が薄弱なのは過去にも指摘されていたが、今月も東京新聞が10月6日付特報で報じている(臨時国会で再審議『共謀罪』の論点は)。まして99年3月、政府自身が国連で「共謀罪は日本の法体系になじまない」と主張していたことが明らかになった今となっては(「共謀罪「法原則に合わぬ」 政府、99年に主張」朝日新聞 10月2日など)、共謀罪に対する政府や自民党の執着ぶりがますます異様に思えてくる。ちなみに共謀罪に関する法案提出は、今回の臨時国会で4回目である(==)。何が政府をここまで駆り立てるのか・・・?

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2006年10月10日

唯物弁証法の成立と歪曲:目次

1991(平成3)年2月、三浦つとむの没後に勁草書房より出版された『三浦つとむ選集』の1冊(補巻)。編者は板倉聖宣氏。生前の三浦の構想を元に編者が選んだ既発表論文16編に、三浦の死後に発見された未発表論文「認識論はどういう科学か」を加えた全17編で構成される(帯コピーの「18論稿」は誤り)。巻末には「三浦つとむ略年譜」と「三浦つとむ著作目録」も収録されている。流通数が少ないのか、『選集』の中でも比較的入手しにくい。

マルクス主義者として偽物を摘発し続けて、今日なお光芒を放つ三浦理論珠玉の18論稿を未発表論文を含めてここに公刊。(本書帯コピー)


はしがき(板倉聖宣)

■唯物論における「ミーチン=唯研的偏向」の克服〔一〜五〕
■「不明瞭なものに関する理論」をめぐって〔一〜五〕
■第二インターナショナルの亡霊――俗流唯物論から修正主義へのマルクス主義の後退〔一〜四〕
■大正時代の学者たち―唯物史観研究史の一齣〔一〜六〕
■「主体性」論の意味するもの――人間にとって「主体性」とは何か
 「主体性」論の重要性
 小田切の主張と除村の反論
 個人の「主体性」の解明を拒否
 蔵原理論をめぐっての反論
 形而上学的俗流反映論
 哲学の歴史は何を教えるか
 マルクス主義者は真の唯物論者か
 マルクス主義者と主体性
 「修正主義」と仮説実験授業
 仮説実験授業の意義
■実存主義的マルクス主義者の妄想――科学主義・人間主義とマルクス
 哲学も哲学者も不要になったこと
 カントの物自体は科学者のいう物質ではないこと
 竹内芳郎の「全体化」的弁証法のこと
■唯物弁証法の成立と歪曲〔一〜五〕 
■ヘーゲルの亡霊――何がアルチュセールをそうさせたか
■無理が通れば道理ひっこむ――唯物弁証法の歪曲の歴史から
 一 岩波小辞典の中の<相互浸透>の解説
 二 揚献珍はどうして罵倒されることになったか
 三 哲学者にはマルクス主義の古典が読めない
■戦後マルクス主義の軌跡――官許マルクス主義とその没落〔一〜五〕
■科学と方法――一般論と一般法則の位置づけ
 一 なぜ一般論や一般法則を必要とするか
 二 像についての一般論と否定の実践
 三 一般から特殊への追跡と吟味
 四 なぜ一般論や一般法則が軽視されるか
■ヘーゲルの法理論とマルクス主義――実践における意思の対象化の問題
■認識論はどういう科学か
 一 哲学での認識論と科学での認識論とのちがい
 二 マルクス主義哲学者はどんな認識論を提出しているか
 三 日常生活での言語はどんな認識を表現しているか
 四 認識における分解と綜合との統一
 五 具体から抽象へ「のぼっていく」道と抽象から具体へ「おりてくる」道
       ◇        ◇
■便乗の論理――あるテキストの分析による例証〔一〜五〕
■レッテル論
■日本語は膠着語である〔一〜二〕
■時枝誠記(ときえだもとき)

あとがき(横須賀壽子)
三浦つとむ(三浦二郎)略年譜
三浦つとむ著作目録

(注)目次中の■・〔〕内・節見出しは私が付した。
posted by liger-one at 08:23| Comment(0) | TrackBack(0) | The Tsutomu Miura Archives | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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