2007年05月20日

芸術論:目次

言語による鑑賞用表現=文学を原理的に捉えて表現内容と表現形式の関係を考察し、芸術についての一般理論を導きだす。
(帯コピー)


芸術論研究の歴史

新大陸の新しい芸術 ※1
  行動喜劇の成立
  行動喜劇の映画的誇張
  発声アニメーション映画の登場
  「ニコニコ大会」
  ディズニー映画とその登場者
  アニメーション映画の思想
  ブルースの誕生
  ジャズの歴史
  ジャズは変わっていく

正岡子規の認識論 ※2
 一 正岡子規は客観的に「自己の死といふ事を見る」
 二 <写生>における観念的な立場の移動

漱石のイギリス留学をめぐって ※3
 一 漱石の煩悶はどこから生れたか
 二 小説家漱石はどんな態度をとったか

夏目漱石における『アイヴァンホー』の分析 ※4

中井美学・葬送の辞 ※5

認識と芸術の理論

芸術の周辺
芸術と技術
芸術学の変革――北条元一氏の芸術認識論批判――
マルクシズムは死んだか?
科学者の観点と芸術家の観点
 一 芸術論と機能主義
 二 蔵原のヘーゲル的解釈
 三 科学と芸術との内容のちがい
 四 蔵原の主題論と受動的発想
 五 科学活動における観点の特殊性
 六 「前衛の観点」は科学者の観点
 七 『真空地帯』論争の「観念的公式主義」
 八 蔵原は「全体性」を要求する
 九 丸山静は蔵原の「全体性」を主張する
 十 「文学そのもの」とは何か
芸術対象論から芸術認識論への転落――ルフェーブルの『美学入門』――

II
研究方法と創作方法の共通点
夏目漱石の「空間短縮法」
野間宏の小説論
 一 サルトルの<全体>論――「悪全体」の現実世界への押しつけ
 二 小説家のありかたの特殊性
 三 野間の持ち出した<磁場>の世界とは何か
 四 テーマ <仕掛け> <複眼> 説と言葉 <くぐりぬけ> 説の正体
 五 小説論と絵画論とのくいちがい
モンタアジュ論は逆立ち論であった
表現における「枠」の問題
ギャグの論理
MY UNDERSTANDING MEDIA
映画における「時間の創造」
中井美学の「独創」について
反<文学>論の系譜
リップスの感情移入論
事件の典型としての把握――ミス・マープルに学ぶもの――

III
浪花節の歴史的性格――les miserables――
落語論

あとがき


※1 『芸術とはどういうものか』(至誠堂)所収「III 現代の芸術・2 新大陸の新しい芸術」に一部加筆したもの。1939(昭和14)〜41(昭和16)年にかけて三浦がまとめた「戦時中に印刷した三冊の論文集」(「芸術論研究の歴史」)の一つ。
※2 『文学・哲学・言語』所収「文学から何を学んだか」の一部。なお「芸術論研究の歴史」によると、「『正岡子規の認識論』以下三篇は戦後に活字となったが、本質的には戦時中に書いたものの復原」とのこと。
※3 『文学・哲学・言語』所収
※4 『現実・弁証法・言語』所収
※5 『京都大学新聞』1964(昭和39)年12月14日号に掲載。「ところが六四年になると、中井正一の昔の友人たちによって彼の美学かかつがれ、ジャーナリズムの問題になった。私は『京都大学新聞』一二月一四日号に「中井美学・葬送の辞」を書き、落語の「らくだ」にたとえて、「死骸にカンカンノウをおどらせて酒やさかなをせしめる人間」に苦言を呈した。中井はモンタアジュ論にいかれて、映画における光学的過程を表現過程にすり変えたにもかかわらず、誰もそのことを指摘できなかったのである。」(「芸術論研究の歴史」)
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言語過程説の展開:目次

認識の成立から言語表現にいたる過程的構造を解明した主著、『認識と言語の理論』第一部、第二部を合わせてここに収録する。(帯コピーより)

『認識と言語の理論』は、「第一部」「第二部」が別冊で出版されましたが、合本で出てもいいように、索引も共通のものにしました。のちになってから、少部数でもよいから、合本して布装にしたものをこしらえてもらえないかと希望したこともありましたが、この希望は実現しませんでした。今度の選集版でようやく実現したわけで喜んでおります。(「『言語過程説の展開』から『日本語はどういう言語か』さらに『認識と言語の理論』へ」)


『言語過程説の展開』から『日本語はどういう言語か』さらに『認識と言語の理論』へ

認識と言語の理論
まえがき
第一部  認識の発展
第一章 認識論と矛盾論
  一 識論と言語学との関係
  二 認識における矛盾
  三 人間の観念的な自己分裂
  四 「主体的立場」と「観察的立場」
  五 認識の限界と真理から誤謬への転化
  六 表象の位置づけと役割
  七 予想の段階的発展――庄司の三段階連関理論
 
第二章 科学・芸術・宗教
  一 法則性の存在と真理の体系化
  二 仮説と科学
  三 概念と判断の立体的な構造
  四 欲望・情感・目的・意志
  五 想像の世界――観念的な転倒
  六 科学と芸術
  七 宗教的自己疎外

第三章 規範の諸形態
  一 意志の観念的な対象化
  二 対象化された意志と独自の意志との矛盾
  三 自然成長的な規範
  四 言語規範の特徴
  五 言語規範の拘束性と継承
  六 国際語とその規範

第四章 パヴロフ理論とフロイト理論の検討
  一 パヴロフの人間機械論と決定論
  二 フロイト理論の礎石
  三 不可知論と唯物論との間の彷徨
  四 フロイトの基礎仮説――「エス」「自我」「上位自我」
  五 無意識論と精神的エネルギー論
  六 夢と想像
  七 性的象徴
  八 「幼児期性生活」の正体
  九 「エディプス・コンプレックス」の正体
  十 エロスの本能と破壊本能
 十一 右と左からのフロイト批判

第二部 言語の理論
第一章 認識から表現へ
  一 表現――精神の物質的な模像
  二 形式と内容との統一
  三 ベリンスキイ=蔵原理論
  四 対象内容説・認識内容説・鑑賞者認識内容説
  五 言語学者の内容論
  六 吉本と中井の内容論
  七 記号論理学・論理実証主義・意味論
第二章 言語表現の二重性
  一 客体的表現と主体的表現
  二 記号における模写
  三 小林と時枝との論争
  四 言語における「一般化」
  五 概念の要求する矛盾
  六 言語表現と非言語表現との統一
第三章 言語表現の過程的構造(その一)
  一 身ぶり言語先行説
  二 身ぶりと身ぶり言語との混同
  三 言語発展の論理
  四 「内語」説と第二信号系理論
  五 音声と音韻
  六 音声言語と文字言語との関係
  七 言語のリズム
第四章 言語表現の過程的構造(その二)
  一 日本語の特徴
  二 「てにをは」研究の問題
  三 係助詞をどう理解するか
  四 判断と助詞との関係
  五 主体的表現の累加
  六 時制における認識構造
  七 懸詞、比喩、命令
  八 代名詞の認識構造
  九 第一人称――自己対象化の表現
第五章 言語と文学
  一 作者に導かれる読者の「旅行」
  二 言語媒材説と芸術認識説
  三 鑑賞の表現としての俳句の構造
  四 文体と個性
  五 芸術アジ・プロ説――政治的実用主義
  六 生活綴方運動と「たいなあ」方式
  七 上部構造論争――芸術の価値の基礎はどこにあるか
  八 本多の「人類学的等価」とマルクスのギリシァ芸術論
第六章 言語改革をめぐって
  一 言語観の偏向と言語改革論の偏向
  二 文字言語に対する見かたの対立
  三 表音文字フェティシズムからの幻想
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