2006年03月26日

こころとことば:目次

(2006.10.15追記)1977(昭和52)7月に季節社より刊行された、三浦言語学・日本語論への入門編的著作(書き下ろし単行本)。のちに刊行された『ものの見方考え方』(三浦つとむ選集・第5巻)には、「もう一人のじぶん」「二重うつし」など本書の一部が収録されている。青少年向けに書き下ろされたというだけあり、三浦言語学(三浦版・言語過程説)の基礎が、論理のレベルを落とすことなくわかりやすく説明されている。三浦言語学の基礎である唯物論的な世界観の説明などは省略されているが、仮に他の三浦つとむの本を参照しなくとも、素直に読めば大抵の説明は理解できるはずである(「批判的に」読むことも、ブラウン神父風に言えば、"Not always."(いつでもそうだとは限りませんよ)。)

なお、今年の9月末、『1たす1は2にならない』とともに、明石書店より新装版が登場した。季節社版との大きな違いは、木村しゅうじ氏の挿絵や図解が無くなっていることだが、巻末の横須賀壽子氏のあとがきによると、出版条件として挿絵の使用ができなくなってしまったとのことである。

◇まえがき

1 絵から文字ことばへ
2 社会的な約束のいろいろ
3 ことばの意味
4 花ことば
5 断定のことば
6 単語・畳語・熟語
7 もう一人の自分(その一)※
8 もう一人の自分(その二)※
9 もう一人の自分(その三)※
10 もう一人の自分(その四)※
11 もう一人の自分(その五)※
12 打ち消しのことば※
13 過去の回想と未来の推量※
14 もう一人の自分との対話※
15 二重うつし※
16 「が」と「は」の使いわけ
17 <助詞>と<格助詞>
18 ことばの省略(その一)
19 ことばの省略(その二)
20 <固有名詞>と<抽象名詞>
21 「のだ」「ので」「のに」
22 日本の紋章
23 ヨーロッパ的な紋章
24 <代名詞>の特徴
25 記号と文字ことばのちがい
26 <形容詞>と<動詞>の使いわけ
27 <抽象動詞>の特別な使いかた
28 <助動詞>の性格
29 <副詞>の性格
30 <接頭語>のいろいろ
31 <接尾語>のいろいろ
32 文と文をつなぐことば
33 女性のことばの使いかた
34 カギを使わない会話
35 私とことばの研究(その一)
36 私とことばの研究(その二)
37 私とことばの研究(その三)

※「三浦つとむ選集5」(勁草書房)に収録


posted by liger-one at 18:39| Comment(0) | TrackBack(0) | The Tsutomu Miura Archives | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック